【新唐人2015年11月30日ニュース】
今年、中国東莞(とうかん)市の多くの企業が受注の減少により、工場の閉鎖、生産ラインの東南アジア、アフリカなどへの移転を余儀なくされ、現地製造業に再び倒産ブームが起きました。
中国のメディアによると、ここ一年で、30万の中小企業が集中する広東(カントン)省の東莞市で少なくとも4000社が倒産しました。電子工業をメインとする製造業が大量閉鎖され、メディアから第二次東莞企業倒産ブームと呼ばれます。
北京の雑誌『国情内参』首席の研究員 鞏勝利さん
「東莞には外資企業が特に多いです。投資コストが大幅に増加するうえ、人件費も高騰するので、企業は利潤を儲からなくなりました。みんな東莞から出て行きます。東莞はこれで2回目(倒産ブーム)です。電子製造業が生き残るの、もう難しくなったわけです」
報道によると、人件費の高騰、原材料、土地価格などの上昇で、多くの企業が中国の内陸、ベトナム、インド、アフリカなどへ移転を余儀なくされました。
北京の雑誌『国情内参』首席の研究員 鞏勝利さん
「今 中国の人件費は昔と比べて非常に高くなったため、企業は利潤を得なくなりました。また 企業の水道、電気、ガス料金や税金などを合わせると、企業の運営費も大幅に増加しました。それでみんな移転するんでしょう」
東莞は、労働力に対する依存度が高い、労働集約型の製造業が数多く集まり、生産代行がメインです。自主ブラントが少なく、利益の大部分は販売会社に奪われ、わずかに残ったお金も人件費に消えてしまいます。
北京の雑誌『国情内参』首席の研究員 鞏勝利さん
「代行企業が稼ぐのは小銭です。生産代行は利潤があまりないのです。利潤がないと企業はどうやって生存するのでしょうか。なので生産代行の企業の未来は暗いに決まっています。東莞のような生産代行のやり方では、もう生存して行けないのです」
2008年、国際金融危機のあおりで、輸出に依存する東莞製造業は危機に直面し、第一次企業倒産ブームが起きました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/11/26/a1238143.html (中国語)
(翻訳/吉田 ナレーター/萩野 映像編集/李)